10.2. SSHの基本的な使い方


10.2. SSHの基本的な使い方

SSHにはいくつかのコマンドがあります。

  • ssh sshの中核、暗号化リモートログインを行います
  • slogin sshと同じです(rloginコマンドとの互換のため)
  • scp 暗号化されたファイル転送を行うツールです(Secure Copy)

リモートのSSHサーバに接続したい場合、リモートのIPアドレスを引数に指定してsshコマンドを実行します。ただしTelnetとは異なり、SSHでは接続後にログインユーザ名を指定することはできません。(ローカルマシン上における現在のユーザ名でログインしようとします)。そのため、特定のユーザ名でログインを試みる場合、あらかじめユーザ名を指定してsshコマンドを実行する必要があります。sshコマンドでのユーザ名指定法は二種類あります。

ssh -l ユーザ名 IPアドレス

ssh ユーザ名@IPアドレス

どちらの指定法を用いても良いのですが、scpコマンドでは後者しか使用できません。

 $ ssh user2@192.168.2.81

The authenticity of host '192.168.2.81 (192.168.2.81)' can't be established.

RSA key fingerprint is 14:cf:05:78:27:79:5b:b6:92:66:f2:32:d5:a2:24:5d.

Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes

Warning: Permanently added '192.168.2.81' (RSA) to the list of known hosts.

user2@192.168.2.81's password:

Last login: Tue Jan 31 14:45:03 2012 from 192.168.2.122

[user2@system2 ~]$ (ログインできた)

この場合、未知のホストへの接続であるため、そのホストを登録するかの質問をしてきます。
⇒[ Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? ]の部分は一度登録すれば次回以降は質問されません。