4.11. ファイルの所有権 -chmod , chown , chgrpコマンド-


4.11. ファイルの所有権 -chmod , chown , chgrpコマンド-

【コマンド説明】権限の変更・ファイル権限
ファイルは主に三つのユーザーと三つの権限によってアクセスを制御しています。
ユーザーはu(所有者)、g(非所有者であり、グループに所属している)、o(所有者でもグループ所属でもないユーザー)で表します。
権限はr(読み出し権限)、w(書き込み権限)、x(実行権限、ディレクトリの場合アクセス権限)で表します。
ファイルの所有者はアクセス権限がなくなっていても権限を変更する事ができます。

  • chmod (change mode) アクセス権限の変更

chmodコマンドの使い方は以下の通りです。

$ chmod [オプション] モード ファイル名
※chgrpも同様の書式

【オプション説明】

-R 指定したフォルダ以下の全てのファイルに対してコマンドを実行する
-c 変更が行われた結果を報告する
-v 各ファイルの結果を報告する

【動画説明】
chmodでは、権限を三桁の数字で表す事が出来ます。権限r(読み),w書き,x実行の有無を三桁の二進数で表し、一桁の八進数に直した後各ユーザー毎に設定します。左からu所有者,gグループ,oその他に対応します。たとえば、775であればrwxrwxr-xで設定する事になります。

  • chown (change ownership) 所有者の変更

chownコマンドの使い方は以下の通りです。

$ chown [オプション] ユーザ名:グループ名 ファイル名

【オプション説明】

-R 指定したフォルダ以下の全てのファイルに対してコマンドを実行する
-c 変更が行われた結果を報告する
-v 各ファイルの結果を報告する

【動画説明】
所有者の変更はroot権限でないと行えません。chownではグループの変更も可能です。変更ユーザーを指定するときに[ユーザー.グループ]と記述する事でユーザーとグループを同時に変更出来ます。また[.グループ]と記述した場合にはグループのみ変更する事も可能です。

【問題】
1. testというファイルを作成し、そのファイルに実行権限を与えてみましょう
2. testファイルの所有者と所有グループをrootに変更してみましょう

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