1.1. Linuxとは?

Linuxは、1991年に当時大学生だったフィンランドのLinus Torvalds氏が自らの勉強のために作成し、原形ができました。そして「こんなものを作ったんだけど」とインターネット上でソースを公開したことから進化してきたUNIXクローンのOSです。当初はPC/AT互換機をプラットフォームとして開発されましたが、現在では様々なアーキテクチャに移植されています。

Linuxという表現には広義のLinuxと狭義のLinuxがあります。一般にLinuxと言うと、前者を指していることがほとんどです。

狭義: Linus氏が作ったオペレーティングシステムとしての中枢(カーネルといいます)

広義: 「狭義のLinux」に実際に使用するために必要なソフトウェアを加えたもの

 カーネルは動作中の各プログラムから出される要求に応じてリソース(メモリ、ハードディスクなどのハードウェア資源)の管理、CPU時間の配分などを行います。2.0系Linuxカーネルの開発は、マイナーバージョン(カーネルのバージョン番号の2桁目の数字)が、偶数の安定版奇数の開発版に分かれて進んでいます。(例:2.6.32-220.el6.x86_64)新機能は主に開発版に組み込まれ、安定版はむやみに新機能を追求しない安定性を重視した開発が行われています。

なお、最新の3.0系ではバージョン番号の3桁目を安定版リリース用とするため、次にリリースされるLinuxカーネルのバージョン番号は「3.0.0」ではなく「3.0」になります。3.0の次のメジャーアップデートは「3.1」「3.2」……と続き、それと平行して安定版の「3.0.1」「3.0.2」……がリリースされます。

このLinuxカーネルと各種コマンド、エディタ、コンパイラ、ウィンドウシステムなどをまとめたシステム一式のことを「ディストリビューション」と呼びます。一般的に利用することになるのは、このディストリビューション単位ということになります。