7.3. 特別なアドレス


7.3. 特別なアドレス

IPアドレスは32bitで表現されますので、232=約43億個のホストを区別することができます。しかし、いくつかのアドレスは特別な用途のために予約されているため、使用することはできません。ここでは、特別なアドレスの一部をご紹介します。

  • ネットワークアドレス、ブロードキャストアドレス
    8.2で紹介したホストアドレス部が全て0(または1)のアドレスです。
  • ループバックアドレス
    127.0.0.0〜127.255.255.255は自分自身を指す特別なアドレスです。このアドレスをループバックアドレスと呼びます。ループバックアドレスにパケットを送信した場合、自分自身にパケットが届きます。
  • プライベートアドレス
    IPアドレスにはグローバルアドレスとプライベートアドレスという2つのタイプがあります。グローバルアドレスは世界で唯一のアドレスであることが保証されているもので、日本ではJPNICによって管理されています。一方、プライベートアドレスは各人が自由に使って良いアドレスであり、インターネットに接続しない組織内ネットワークで広く使われています。しかし、世界で唯一であることは保証されないため、プライベートアドレスを用いてインターネットに参加することはできません。プライベートアドレスとしては以下の3つの空間が用意されています。
  • 192.168.0.0〜192.168.255.255
  • 172.16.0.0〜172.31.255.255
  • 10.0.0.0〜10.255.255.255