7.4. ifconfigでネットワークインターフェイスを設定する -ifconfigコマンド-


7.4. ifconfigでネットワークインターフェイスを設定する -ifconfigコマンド-

【コマンド説明】
IPアドレスの理解が深まったところで、実際にネットワークの設定を行なってみましょう。(/sbin)ifconfigコマンドは、ネットワークインターフェースカード(NIC)にIPアドレス等を設定するためのコマンドです。IPアドレスを設定するには管理者権限が必要ですが、現在の設定を参照するだけならば、一般ユーザでも行うことができます。設定を参照する際のifconfigコマンドの書式は以下のようになります。

$ /sbin/ifconfig [インターフェース]

【動画説明】
それでは早速コマンドを実行してみましょう。

# ifconfig
eth0  Link encap:Ethernet HWaddr 70:71:BC:AD:60:38
inet addr:192.168.2.101 Bcast:192.168.2.255 Mask:255.255.255.0
inet6 addr: fe80::7271:bcff:fead:6038/64 Scope:Link
UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1
RX packets:10473 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
TX packets:4456 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
collisions:0 txqueuelen:1000
RX bytes:1715732 (1.6 MiB) TX bytes:3440230 (3.2 MiB)
Interrupt:30 Base address:0xe000

lo      Link encap:Local Loopback
inet addr:127.0.0.1 Mask:255.0.0.0
inet6 addr: ::1/128 Scope:Host
UP LOOPBACK RUNNING MTU:16436 Metric:1
RX packets:267 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
TX packets:267 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
collisions:0 txqueuelen:0
RX bytes:26352 (25.7 KiB) TX bytes:26352 (25.7 KiB)

ここでネットワークインターフェースは2つ存在しています。

  • eth~ イーサネットカード、検出した順に0から番号がついていきます。
  • lo ローカルループバック、内部用で必ず存在しています。(仮想のインターフェース)

インターフェースにIPアドレスを設定する際のifconfigコマンドの書式は以下のようになります。

# /sbin/ifconfig [インターフェース] [IPアドレス] netmask [ネットマスク] broadcast [ブロードキャストアドレス]

例えば、インターフェースeth0にIPアドレス192.168.2.254、ネットマスク255.255.255.0を割り当てたい場合には、以下のようにします。なお、ブロードキャストアドレスは「ホスト部が全て1」のアドレスですから、今回の例では、192.168.2.255となります。

# /sbin/ifconfig eth0 192.168.2.254 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.2.255

なお、長いコマンドを改行して入力したい時には“\”は用います(Windowsの場合は"¥")。“\”を使用せずに一行でコマンドを入力しても結果は同じです。どちらでも好きな方で入力してみて下さい。

【問題】
1. 停止中のものも含めて全てのネットワークインターフェイスの情報を表示してみましょう
2. インターフェイスeth0にIPアドレス192.168.1.63、ネットマスク255.255.255.0を設定してみましょう

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