4.2. ホームディレクトリとディレクトリ構造


4.2. ホームディレクトリとディレクトリ構造

端末を起動するとプロンプトが表示されます。この時点でユーザは自分の作業用エリアにいます。ここを「ホームディレクトリ」と呼んでいます。そして、現在ユーザのいるディレクトリ(作業ディレクトリ)のことを「カレントディレクトリ」と呼びます。

Linuxシステムは下図のような樹木のような階層構造のディレクトリで構成されています。このうち最上位のディレクトリを根っこという意味で「ルートディレクトリ」と呼び、“/”と表します。ユーザは適宜、ディレクトリを移動してファイルの操作を行うことになります。

ディレクトリ構造イメージ

Linuxにおいては、ディレクトリは物理ディスク、論理ディスク、仮想ディスクの全てが単一のディレクトリ空間に置かれます。 全てのディレクトリには「アクセス権(パーミッション)」というものが設定されており、ユーザがディレクトリに対して行える操作を制限することができます。

次回からは、実際にコンソールに様々なコマンドを入力してその機能を見ていきましょう。