5.1. ディレクトリ構造
5.1. ディレクトリ構造
Linuxを管理するとなると、どのディレクトリにどのようなファイルが配置されているのか、という知識が必要になります。ここでは、システム管理の際に必要となるディレクトリツリーの基本的な構成について紹介します。
Linuxのファイルシステムは、最上位のルートディレクトリを起点とした一つの木構造のディレクトリで構成されています。これらのディレクトリは用途によって分けられています。まずはルートディレクトリに移動して、その中にどのようなディレクトリが配置されているかを確認してみて下さい。
$ cd /
$ ls
bin dev home lost+found misc net proc sbin srv tmp var
boot etc lib media mnt opt root selinux sys usr
代表的なディレクトリの役割は大まかにこのようになっています。
- bin 全てのユーザが使う必須コマンド
- boot カーネルやブートローダのファイル
- sbin システム管理で使うコマンド
- usr X Window、各種ツール、マニュアル
- lib 共有ライブラリとカーネルモジュール
- var ログやスプールファイルなどの可変データ
- tmp 一時的なファイル置き場
- dev デバイスファイル
- root 管理者のホームディレクトリ
- home 一般ユーザのホームディレクトリ
- mnt 一時的なファイルシステムのマウントポイント
- etc システムの設定ファイル
- proc システム情報を保持するファイル
- media 外付けメディア用のディレクトリ
- opt インストールファイル